2016/02/14

冬が美しい! 銀世界がノスタルジックで魅力的な銀山温泉


冬が美しい! 銀世界がノスタルジックで魅力的な銀山温泉




湯けむり湯の独特なかおり。川のせせらぎ。ノスタルジックな街の雰囲気……銀山温泉は、中央を流れる銀山川の両岸に沿って、大正末期から昭和初期頃に建てられた木造の宿がずらりと軒を連ねている温泉街です。

春夏秋冬、新緑も紅葉も、それぞれの季節ならではの美しさがありますが、銀山温泉といえば何と言っても冬! 壮大な雪景色が、冬の銀山温泉をロマンチックに演出。非日常の世界へといざない、寒さを忘れるくらい感動モノの景色です。



冬の雪景色が絵になる銀山温泉




銀山温泉といえば、歩道沿いにある本物のガス灯。大正ロマンを彷彿させる木造建築が並ぶ街の雰囲気と見事にマッチしていて、絵になるくらい美しい雰囲気を醸し出している。




雪景色が見たいのならば、その年の天候にも左右されるが、12月下旬から2月末くらいが狙い目です。



山形/銀山温泉


山形県と宮城県の県境、山形県尾花沢市にある銀山温泉は、かつて江戸時代初期の大銀山として栄えた「延沢銀山」の名称に由来しています。500年もの歴史を持つ銀山温泉は、銀山川沿いに、大正から昭和初期にかけて建てられた木造建築が並ぶ光景が名物。実際に足を運ぶと、「なんて趣があって情緒溢れる温泉街なんだろう」と、感動せずにはいられない……そんな温泉街です。ちなみに、NHKの連続テレビ小説「おしん」の舞台でもあり、映画「千と千尋の神隠し」のモチーフになっているのではとも言われています。

新緑も紅葉も素敵ですが、銀山温泉といえば何と言っても冬景色が名物! 夕方から夜には赤みを帯びた暖かなガス灯が灯り、歴史あるノスタルジックな街の雰囲気に雪景色の演出が加わると、街の美しさが倍増します。温泉街には旅館が多い中、共同湯や足湯もあるので、足湯に浸かりながら、しばしレトロな景色を楽しむのも素敵な時間だと思います。

また、この街の喫茶店やお土産屋で働くスタッフは、矢絣の着物を身に着け、まさに「はいからさん」そのもの。あらゆるところから、大正ロマンの雰囲気を醸し出しています。街をを楽しんでいて小腹がすいたら、最近人気がある「はいからさんのカレーパン」はいかがでしょうか? 地元のお粉で作られた生地は生地はもっちり。カレー餡は程よくスパイシーで美味! 日によっては早い時間に売り切れることもあるので、早い時間に購入することをおすすめします。


山形県尾花沢市銀山新畑451
銀山温泉街のなかでも、ひときわ目立つ存在の「旅館藤屋」




500年以上の歴史を持つ銀山温泉。14件の温泉旅館が川を挟んで軒を連ねているが、ちょうど中心部に位置している旅館藤屋は、歴史ある銀山温泉のなかでも、スタイリッシュでモダンなところが魅力的。







建物の建築を手がけたのは、世界的建築家・隈研吾氏。エントランスに足を踏み入れた瞬間に心が高揚する。


2006年にデザイナーズ旅館のようにリニューアルされた旅館藤屋。100年以上の歴史を持つ老舗旅館ですが、老朽化のためリニューアルし、モダンでスタイリッシュなお宿に生まれ変わりました。外観もシンプルそのものですが、内装も無駄が一切なくすっきり。あらゆるところに、こだわりが感じられます。全室銀山川を向いていますので、お部屋からも名物のレトロな景色を楽しむことができるのが嬉しい造り。

温泉にもこだわりがあり、5つのプライベート温泉は、どれも趣が違います。竹の格子で覆われた「竹の湯」や地下にあってメゾネットタイプのもの、ヒバで覆われた浴槽のほか貸切の半露天風呂などもあり、浴室にも妥協のないこだわりっぷり。どの浴槽もクールでモダンな印象です。湯は硫黄が含まれた硫酸塩泉。藤屋では、源泉を使った温泉パックを用意してあるので、お肌に直接温泉の成分を染み込ませることができます。

お食事は部屋食。銀山川に面したお部屋なので、景色を楽しみながら、季節の懐石料理に舌鼓を打つ……至福のひとときです。

もっと旅行を楽しむための、ちょっと贅沢な旅コラム「タビップ」より



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