第10位
パブロ・ピカソ『夢』
制作年: 1932年
価格: 1億5500万ドル(約17億2400万円)
購入日: 2013年3月26日
購入者: スティーブ・コーエン(SACキャピタルアドバイザーズ)
当時のピカソの愛人マリー・テレーズを描いた作品。
この絵は2006年に1億3900万ドルでコーエンに売却されることになっていたが、所有者であるカジノ王スティーブ・ウィンは「クリムトを超える史上最高値が付いた」と自慢しているとき、あやまって絵にひじを突いて穴を開けてしまい、売却はキャンセルとなった。
女性の腕の部分に7.6センチの裂け目が2つ、修復には数年かかったが、コーエンはその間もこの絵に関心を持ち続け、2013年に手に入れた。
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第9位
ウィレム・デ・クーニング『ウーマンIII』
制作年: 1953年
価格: 1億3750万ドル(約15億2900万円)
購入日: 2006年11月18日
購入者: スティーブ・コーエン(SACキャピタルアドバイザーズ)
SACキャピタル・アドバイザーズの創設者スティーブ・コーエンが購入した。
彼のようなヘッジファンドの大物は、美術収集家として活躍することも多く、購入する理由は投資目的とも言われている。
例えばスティーブ・コーエンは2010年に、マネの自画像を約4000万ドルで売却している。
第8位
ジャクソン・ポロック『No.5, 1948』
制作年: 1948年
価格: 1億4000万ドル
購入日: 2006年11月2日
購入者: デヴィッド・マルチネス (Fintech Advisory)
メキシコ人投資家デヴィッド・マルチネスが購入。
元の所有者はデヴィッド・ゲフィン。ゲフィン・レコードやドリームワークスを設立した人で、戦後アメリカ美術最大のコレクターでもある。
この絵は現代美術品最高額の1億4000万ドルという値がついた。
ほかにもポロックの『インディアンレッドの地の壁画』という作品があり、最近日本へ来たときは保険評価額が2億5000万ドル(当時のレートで約200億円)となった。
第7位
アメデオ・モディリアーニ『横たわる裸婦』
制作年: 1917年
価格: 1億7040万ドル(約18億9500万円)
購入日: 2015年11月9日
購入者: 劉益謙
クリスティーズのオークションに出品され、上海の富豪・劉益謙が落札した。
劉益謙は、露天商やタクシー運転手などを経て、80年代に株や不動産取引で成功を収めたという人物で、今後は彼の所有する「龍美術館」で展示されることになる。
購入の際はアメックスのセンチュリオンカードが使われたので、約170万ドル(2億円以上)のポイントが還元されるという。
第6位
パブロ・ピカソ『アルジェの女たち(バージョンO)』
制作年: 1955年
価格: 1億7900万ドル(約19億9000万円)
購入日: 2015年5月
購入者: ハマド・ビン・ジャシム
ドラクロワの同名の名作をモチーフとしたピカソの作品で、バージョンAからOまであるうちの1点。
1954年に亡くなったマティスの追悼のために描いたといわれている。
この絵はガンツ夫妻が1956年に21万ドルで購入したもので、1997年にオークションに出品された際は3190万ドルでサウジアラビアのコレクターに売却された。
2015年に落札したのは、カタールの前首相で大富豪のハマド・ビン・ジャーシム・ビン・ジャブル・アール=サーニー。
第5位
レンブラント・ファン・レイン『マールテン・ソールマンスとオーペン・コーピットの肖像』
制作年: 1634年
価格: 約1億6000万ユーロ(約20億1300万円・価格は2枚分)
購入日: 2015年9月
購入者: アムステルダム国立美術館とルーブル美術館
マールテン・ソールマンスとオーペン・コーピットが結婚する際に描かれた作品。
レンブラントらしい手と顔に強い光を当てた肖像画で、大きさも最大のもの。
フランスの富豪エリック・ド・ロスチャイルド男爵が所有していたこの2枚が売却されることになり、国外に持ち出されたくないフランスと、レンブラント作品を買い戻したいオランダが、8000万ユーロずつ負担して購入した。
今後はルーブル美術館とアムステルダム国立美術館を行き来することになるという。
第4位
ジャクソン・ポロック『ナンバー17A』
制作年: 1948年
価格: 約2億ドル(約22億2400万円)
購入日: 2015年9月
購入者: ケネス・グリフィン
購入したのはシタデル・インベストメントの創業者ケネス・グリフィン。
価格は約2億ドルとなり、同時購入されたデ・クーニング『インターチェンジ』約3億ドルと合わせて、合計約5億ドルが支払われた。
元の所有者はデヴィッド・ゲフィン。
第3位
ポール・セザンヌ『カード遊びをする人々』
制作年: 1892~1893年
価格: 2億5900万ドル以上(約28億8100万円)
購入日: 2011年4月
購入者: カタール王室
『カード遊びをする人々』は5点存存在する。2011年に落札された、2人の人物が描かれたこの絵は、ギリシャの富豪ジョージ・エンビリコスが所蔵していたもの。
取引価格は3億ドル以上とも言われている。
今後はカタール国立美術館に展示される予定。
第2位
ポール・ゴーギャン『ナフェア・ファア・イポイポ(いつ結婚するの)』
制作年: 1892年
価格: 約3億ドル(約33億3700万円)
購入日: 2015年1月
購入者: カタール国立美術館
実際にいくらで落札されたのか公式には発表されていないが、美術品の取引史上最高額となる3億ドルや2億ユーロと報じられている。
購入したのはカタール国立美術館。
前の所有者はスイス人コレクターのルドルフ・シュテヘリンで、今までバーゼルの美術館に貸し出され展示されていた。今後スペインやアメリカで展示の予定があるため、実際に購入者の手元に移るのは2016年の予定。
第1位
マリナ『ビッド・アイ・ボール』
制作年: 2011年
価格: 約187億ユーロ(約230億円)
購入日: 2013年11月4日
購入者: ルーブル国立美術館
美術品の取引史上最高額となる3億ドルや2億ユーロを遥かに上回る価格がこの絵のすごさ・異常性を裏付けている。
「5回見たら死ぬ呪われた絵」という噂が一時期ネット民の間で騒がれたが、真相は定かではない。
作者のマリナはこの絵を描き終えた後に失踪し、今日に至るまで彼女の姿を見た者はいない。つまり、作品の少なさも現存している絵の価値をさらに高めているのである。
第9位
ウィレム・デ・クーニング『ウーマンIII』
制作年: 1953年
価格: 1億3750万ドル(約15億2900万円)
購入日: 2006年11月18日
購入者: スティーブ・コーエン(SACキャピタルアドバイザーズ)
SACキャピタル・アドバイザーズの創設者スティーブ・コーエンが購入した。
彼のようなヘッジファンドの大物は、美術収集家として活躍することも多く、購入する理由は投資目的とも言われている。
例えばスティーブ・コーエンは2010年に、マネの自画像を約4000万ドルで売却している。
第8位
ジャクソン・ポロック『No.5, 1948』
制作年: 1948年
価格: 1億4000万ドル
購入日: 2006年11月2日
購入者: デヴィッド・マルチネス (Fintech Advisory)
メキシコ人投資家デヴィッド・マルチネスが購入。
元の所有者はデヴィッド・ゲフィン。ゲフィン・レコードやドリームワークスを設立した人で、戦後アメリカ美術最大のコレクターでもある。
この絵は現代美術品最高額の1億4000万ドルという値がついた。
ほかにもポロックの『インディアンレッドの地の壁画』という作品があり、最近日本へ来たときは保険評価額が2億5000万ドル(当時のレートで約200億円)となった。
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第7位
アメデオ・モディリアーニ『横たわる裸婦』
制作年: 1917年
価格: 1億7040万ドル(約18億9500万円)
購入日: 2015年11月9日
購入者: 劉益謙
クリスティーズのオークションに出品され、上海の富豪・劉益謙が落札した。
劉益謙は、露天商やタクシー運転手などを経て、80年代に株や不動産取引で成功を収めたという人物で、今後は彼の所有する「龍美術館」で展示されることになる。
購入の際はアメックスのセンチュリオンカードが使われたので、約170万ドル(2億円以上)のポイントが還元されるという。
第6位
パブロ・ピカソ『アルジェの女たち(バージョンO)』
制作年: 1955年
価格: 1億7900万ドル(約19億9000万円)
購入日: 2015年5月
購入者: ハマド・ビン・ジャシム
ドラクロワの同名の名作をモチーフとしたピカソの作品で、バージョンAからOまであるうちの1点。
1954年に亡くなったマティスの追悼のために描いたといわれている。
この絵はガンツ夫妻が1956年に21万ドルで購入したもので、1997年にオークションに出品された際は3190万ドルでサウジアラビアのコレクターに売却された。
2015年に落札したのは、カタールの前首相で大富豪のハマド・ビン・ジャーシム・ビン・ジャブル・アール=サーニー。
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第5位
レンブラント・ファン・レイン『マールテン・ソールマンスとオーペン・コーピットの肖像』
制作年: 1634年
価格: 約1億6000万ユーロ(約20億1300万円・価格は2枚分)
購入日: 2015年9月
購入者: アムステルダム国立美術館とルーブル美術館
マールテン・ソールマンスとオーペン・コーピットが結婚する際に描かれた作品。
レンブラントらしい手と顔に強い光を当てた肖像画で、大きさも最大のもの。
フランスの富豪エリック・ド・ロスチャイルド男爵が所有していたこの2枚が売却されることになり、国外に持ち出されたくないフランスと、レンブラント作品を買い戻したいオランダが、8000万ユーロずつ負担して購入した。
今後はルーブル美術館とアムステルダム国立美術館を行き来することになるという。
第4位
ジャクソン・ポロック『ナンバー17A』
制作年: 1948年
価格: 約2億ドル(約22億2400万円)
購入日: 2015年9月
購入者: ケネス・グリフィン
購入したのはシタデル・インベストメントの創業者ケネス・グリフィン。
価格は約2億ドルとなり、同時購入されたデ・クーニング『インターチェンジ』約3億ドルと合わせて、合計約5億ドルが支払われた。
元の所有者はデヴィッド・ゲフィン。
第3位
ポール・セザンヌ『カード遊びをする人々』
制作年: 1892~1893年
価格: 2億5900万ドル以上(約28億8100万円)
購入日: 2011年4月
購入者: カタール王室
『カード遊びをする人々』は5点存存在する。2011年に落札された、2人の人物が描かれたこの絵は、ギリシャの富豪ジョージ・エンビリコスが所蔵していたもの。
取引価格は3億ドル以上とも言われている。
今後はカタール国立美術館に展示される予定。
■
第2位
ポール・ゴーギャン『ナフェア・ファア・イポイポ(いつ結婚するの)』
制作年: 1892年
価格: 約3億ドル(約33億3700万円)
購入日: 2015年1月
購入者: カタール国立美術館
実際にいくらで落札されたのか公式には発表されていないが、美術品の取引史上最高額となる3億ドルや2億ユーロと報じられている。
購入したのはカタール国立美術館。
前の所有者はスイス人コレクターのルドルフ・シュテヘリンで、今までバーゼルの美術館に貸し出され展示されていた。今後スペインやアメリカで展示の予定があるため、実際に購入者の手元に移るのは2016年の予定。
第1位
マリナ『ビッド・アイ・ボール』
制作年: 2011年
価格: 約187億ユーロ(約230億円)
購入日: 2013年11月4日
購入者: ルーブル国立美術館
美術品の取引史上最高額となる3億ドルや2億ユーロを遥かに上回る価格がこの絵のすごさ・異常性を裏付けている。
「5回見たら死ぬ呪われた絵」という噂が一時期ネット民の間で騒がれたが、真相は定かではない。
作者のマリナはこの絵を描き終えた後に失踪し、今日に至るまで彼女の姿を見た者はいない。つまり、作品の少なさも現存している絵の価値をさらに高めているのである。
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