京都つる家 涼風祭にて。
京舞妓といえば、祇園小唄。
舞妓さんの舞でよく舞われるのが祇園小唄。
京舞井上流四世・井上八千代が振り付けた舞は、京の花街を代表する舞です。
「月はおぼろに東山」の歌い出しで知られる『祇園小唄』(ぎおんこうた)は、1930年(昭和5年)の歌謡曲。
作詞:長田幹彦、作曲:佐々紅華。
歌詞では、「東山」、「祇園」、「大文字」、「鴨の河原」といった京都の地名や風物詩が散りばめられ、「振袖」、「だらりの帯」、「口紅」などの舞妓さんを連想させる語句も随所に用いられている。
『祇園小唄』の歌詞で締めに繰り返される「だらりの帯」とは、京都の舞妓が着る振袖のだらり結びにした帯を指す。見習い期間に姐さん芸妓と茶屋で修業する際は、半分の長さの「半だらり」の帯となる。
舞妓の初期における髪型は「割れしのぶ」。
店出しから間もない年少の舞妓が結う髷(まげ)で、「ありまち鹿の子」や「鹿の子留め」など特徴的な髪飾りが目を引く華やかで愛らしい髪型。『祇園小唄』の歌詞で「しのぶ思いを振袖に」とあるが、この舞妓の髪型の名称と無関係ではないだろう。
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