2015/07/22

食用色素「青色1号」で神経炎症が緩和されることが判明。ただし副作用として体が青くなる(可愛い)



06c940e6-s_e

 『FD&C Blue No.1』(「ブリリアント・ブルーFCF」、通称「青色1号」)と呼ばれる食用色素に、神経の炎症を引き起こす主要プロセスを遮断する効果があることが判明したという。

 脊髄損傷を受けたラットに青色色素を投与すると、投与されなかったラットよりはるかに早く回復したのだ。しかも、研究者から報告されている副作用は1つだけ――ラットが青く染まってしまうということ。
 米国では1人が1日におよそ14ミリグラムの青色1号を摂取している。青い食品には何にでも入っている。チョコレートのM&M's、ゲータレード、ジェロー。米国では年間1億ポンド(およそ4500万キログラム)が食べられており、毒性がないことは証明されている。国際癌研究機関 (IARC) の発がん性リスク評価においても発がん性が確認されていない。



 青色1号のもう1つの利点は、これが血液脳関門を通過することにある。薬剤を脊柱に注入する方法は、損傷を負っている患者には危険が伴いかねないが、青色1号なら血管から送りこむことが可能だ。

 こういった意味で、脊髄損傷を負った患者に青色1号を投与することは非常に効果的であることはわかったわけなんだけども、ただひとつ、副作用として、体が青くなってしまうらしい。

2009072923-1
副作用は「青い身体」:食用色素で脊髄損傷を治療

 皮膚や目は投与の1週間後に通常の色に戻るものの、6週間後に解剖したところ、脊髄は青いままだったという。この問題さえクリアできれば、安く手に入る青色1号は脊髄損傷患者の救世主になるに違いない。

0 件のコメント: