2016/07/03

新潟県のリゾート列車「えちごトキめきリゾート雪月花」に海外も騒然!




新潟県のリゾート列車「えちごトキめきリゾート雪月花」に海外も騒然!


新潟県上越エリアを走るえちごトキめき鉄道に2016年4月23日デビューする新型リゾート列車「えちごトキめきリゾート雪月花(せつげっか)」。

ひと足早く内覧する機会がありましたのでその様子をお伝えします。



・えちごトキめき鉄道、新型リゾート列車は「雪月花(せつげっか)」デザインも発表(2015年7月記事)
「えちごトキめきリゾート雪月花」はどんな列車?




リゾート列車「えちごトキめきリゾート雪月花(せつげっか)」お目見え




新潟県の上越妙高~糸魚川間を結ぶ新造のリゾート観光列車(ディーゼル2両編成)で、国内最大級の大型窓を採用し、ダイニングスペースや展望個室などを備えています。


新潟出身のミシュラン二つ星フレンチシェフ監修の食事が提供され、日本海や妙高山などの車窓と食事を楽しむことができます。


車体色は新潟の風景に映える銀朱色をベースに「雪」「月」「花」を外装のデザインに取り入れ、車内のインテリアは和モダンをコンセプトにしています。





1枚の窓の長さは約「2.3m」と日本最大級。その上、この車両の窓は”高さ”もあります。デザイナー曰く、展望重視のため本当に強度ギリギリで挑んだそう。




車内に入ってみましょう。


「雪月花」1号車


「えちごトキめきリゾート雪月花」1号車の構成イメージ

1号車は乗務員室、フリースペース、客室(定員23名)、サニタリーが備わります。


1号車展望フリースペース


フリースペースは展望ハイデッキ仕様です。




床が上がることで、景色の取り込みかたがまた全然違ってきます。




1号車客室


大きな窓、ゆったりした座席、大きなテーブルを配置。




1号車は座席が日本海・妙高山側を向くラウンジ形式の客室になっています。




1号車デッキ・サニタリー


デッキは、壁を曲線デザインにしたり、トイレ個室とデッキの天井の間には隙間があり別途個室の天井を設置するなど、限られた空間を広く見せる工夫が随所に施されています。



赤ちゃん・子供連れや車いすでも利用できる多目的トイレが備わっています。


「雪月花」2号車


「えちごトキめきリゾート雪月花」2号車構成イメージ

2号車は厨房、カフェ・バー、客室(定員18名)、特別室(定員4名)、乗務員室の構成です。


2号車カフェ・バー


食事や飲み物を提供するカフェ・バー。





ちなみに「雪月花」は運転も気を遣っているそうで、ポイント通過時は15km/h以下、ワイングラスをこぼさずに運転する練習を何度もしたとのこと。

また特に揺れやすい区間は車掌が「グラスが倒れやすいのでご注意ください」と案内をしてくれます。




2号車客室


2号車のメイン客室は食事つきコース向けの空間。ボックスシート型の正統派レストラン仕様になっています。


2号車特別室


2号車の乗務員室後ろには、展望を専有できる展望ハイデッキ個室「特別室」(定員4名)が設置されます。



車内外の見どころ

「雪月花」は燕三条地域の金属加工品や塗装技術、越後杉、瓦など、雪国である新潟県ならではの素材特性を活かして、車内外の随所に使用しています。


車両自体も新潟のメーカーで製造、まさに『メイドインオール新潟県』という意気込みで造られています。


デッキの床には瓦を使用。『鉄道車両に瓦を敷くのは初』とのこと。屋根に上って雪下ろしをするような豪雪地帯であるこの地域の瓦はとにかく耐水性に優れ「滑らない」のが特徴。滑りにくい床のデッキになっています。


客室端部にある月の満ち欠けのデザイン。実は一部は車内の通気口なのです。もう一両は雪だるまのデザインです。乗ったらぜひチェックしてみてくださいね。




カーテンを留めている金具にも注目。海側が波のデザイン、山側が山のデザインになっています。



デッキには「のぞき穴」がたくさんあります。乗っている間、乗客を飽きさせません。


大きな窓からの車窓の見どころの一つは日本海の大海原。


途中の二本木駅のスイッチバックや妙高山などの山々もお見逃しなく。


「雪月花」の走る区間、特に妙高エリアの”旧信越線”区間は100年以上線路の位置も景色も変わらない区間。

そのような中で、いかに乗客に「今までにない感動の列車の旅の時間」を提供するか、そのためには「今までの列車の旅とは明らかに違う、見たこともない景色をみさせないといけない」との想いから、このような大展望列車に仕上がったとのことです。

 



前面については当初“流線型”の案もあったそうですが、初めから2両編成のディーゼルカーであることが決められており、流線型だと客室面積が減ってしまうため、平面タイプでありながら前面展望を存分に味わえるようなデザインとなりました。



「雪月花」の料理
上越妙高駅発

午前便(上越妙高駅発)では新潟出身のミシュラン二つ星フレンチシェフ、飯塚隆太氏が監修、地元の旬の食材にこだわった食事が提供されます。

調理は直江津の、ホテルセンチュリーイカヤが行います。


photo by Yasuyuki KAWANISHI + ICHIBANSEN / nextstations


photo by Yasuyuki KAWANISHI + ICHIBANSEN / nextstations
糸魚川駅発

午後便(糸魚川駅発)の食事監修・調理は地元糸魚川の割烹・鶴来家。新潟の旬の食材を伝統の技で折箱に詰めた、和食のフルコースです。


午後発コースの料理イメージ(えちごトキめき鉄道特設ページより)
動画

「雪月花」の料金

上越妙高駅発の食事つき「雪コース」が14,800円、糸魚川駅発の食事つき「月コース」14,800円、上越妙高駅発・糸魚川駅発の食事なし「花コース」は6,000円となっています(いずれも大人・小児同額)。


「雪月花」の料金(えちごトキめき鉄道特設ページより)
運行ダイヤ・停車駅

上越妙高~糸魚川間を運行。両駅とも、北陸新幹線乗換駅のため、首都圏等からもアクセスが容易です。
上越妙高駅発

上越妙高駅を発車後、妙高高原駅で折り返し、糸魚川駅に到着します。上越妙高駅、妙高高原駅で乗車可能です。


「雪月花」上越妙高発のダイヤ(えちごトキめき鉄道特設ページより)
糸魚川駅発

糸魚川駅を発車後、妙高高原駅で折り返し、上越妙高駅に到着します。上越妙高駅、妙高高原駅で降車可能です。


「雪月花」糸魚川発のダイヤ(えちごトキめき鉄道特設ページより)

徐行区間を設けて、季節に応じて適宜車窓案内を実施します。


運行スケジュール・予約方法


「雪月花」の運行日(えちごトキめき鉄道特設ページより)

「えちごトキめきリゾート雪月花」の運行開始は2016年4月23日(土)。土日祝日を中心に運行予定(カレンダー丸印)となっています。

予約はえちごトキめきリゾート雪月花予約センター(025-543-8988、平日10~17時)にて仮受付後、指定口座に料金振込み、確認後乗車券が送付される流れとなります。



【2016/05/31】写真10枚追加・統括デザイナーによる開発秘話などを各所に追記



撮影(特記以外):福岡誠

取材協力:えちごトキめき鉄道






海外の反応


■ オシャレに観光を楽しみたい人にはもってこい😎 +887 国籍不明




■ 不景気だの何だのがありながらも、
  それでも何故か日本は世界の先にいるんだよな 🤔 +4 フランス




■ 日本人はそれこそどんな物だって造ってしまうね。 +2 オーストラリア




■ カリフォルニアの海岸線にも走らせたいよな。
  いや、いっそ全米で走らせてもいいくらいだ。 +5 アメリカ




■ 技術とデザインに関しては、日本は常に一歩世界に先んじてる。
  ああ、俺が言うんだから間違いない。 +3 ニューヨーク




■ 日本は新しいアイデアが生まれやすい社会なんだろうね。 +16 アメリカ




■ やりよった、日本がまたやりよった♥ +14 インドネシア




■ 日差しが強くて、めちゃくちゃ暑い日はどうするんだろ?
  暑さはエアコンでどうにかなるかもしれないけど、
  それでも日差しが顔と肌を容赦なく刺してくるよ。 +3 国籍不明



   ■ それぞれの窓にカーテンがあるのが見えんかね? +6 ベトナム



■ 日本には国営と私営の鉄道があるらしいね。
  俺たちもそれくらい前に進んでいかなくちゃいけない。 +5 アメリカ



   ■ 日本の鉄道に乗ったのは40年も前のことだけど、
     当時から効率的で、しかも時間通りだった。
     トウキョウのラッシュアワーの時でさえそうなんだよ。
     アメリカ人からすれば、信じられないことだ。 +1 アメリカ

 



■ このデザインの美しさを見てくれよ。 +35 フィリピン




■ 先進的で豪華なこの車両を俺の国にも輸出してくれ! +30 アメリカ




■ 第一次世界大戦の頃、アルゼンチンは世界一豊かな国だったんだ。
  それが今ではこんなに差がついてしまった。 +16 アルゼンチン



   ■ 日本人は革新的で、勤勉で、効率化のために改善を続ける。
     俺たちとはやっぱり違うように思う。 +1 アルゼンチン



   ■ しかも日本は戦争に負けたのにね……。
     俺たちは裕福だったのに今では……。ウワー! アルゼンチン



■ こちとら電車自体ろくに走ってないっつーのに。 +3 メキシコ




■ アメリカの電車なんかこんなんだぜ……。 アメリカ






■ ワイングラスが滑ったりとか全然してないもんな。
  乗り心地もかなり良さそう! ナイジェリア






■ 日本人の脳みそを私に移植したい……。 +2 マレーシア




■ 日本の鉄道は時間の正確性とスピートで有名だけど、
  この電車のほうがもっとインパクトがあるよ。 +3 チェコ




■ アメリカにも質の高い鉄道システムがあればねぇ。
  もう交通渋滞にはうんざり。
  また日本に先を行かれちゃったよ。 +4 アメリカ



 
■ 日本よ、次は一体何をやる気なんだ!! +3 シンガポール




■ 日本の鉄道車両の窓としては最大の物なんですって♥
  一度でいいから乗ってみたいな……。 +122 カンボジア




■ ミャンマーの故郷をこういう電車に乗って眺めたい。 +5 ドバイ在住




■ イタリア人はデザインの王様だって言われてるのに、
  どうして僕らにはこう言う車両が造れないんだろう。 +1 イタリア



   ■ 日本人は車両を大事にしてくれるもの。
     残念ながらイタリア人はそうじゃない。
     こっちで運行してもすぐに壊されちゃうさ。
     本当に美しい車両だと思うけどね。 +2 イタリア






■ 日本だから出来るんだよ。
  中国で走らせてみろ。すぐにボロボロになるに決まってる。 +1 香港




■ スーパークール!
  ニイガタが大好きで、よくスキーをしに行くんです!
  だけどまだこの鉄道には乗ったことがないの! ルーマニア




■ 世界中の電車がこの車両だったら、
  きっともっと素敵な世の中になる気がする。 +17 ルーマニア




■ でも何で日本食じゃなくてフランス料理なんだ? インドネシア




■ この列車はかなり豪華なタイプではあるけど、
  こういう観光列車は日本では一般的なんだよ。
  だから何がすごいのかって言ったら、
  日本ではあの車両ですら特別じゃないって事なんだ!! +3 国籍不明




■ さすが世界屈指の鉄道王国だけある! +3 ルーマニア






■ そろそろまた、日本という名の未来に戻ってみるかな。 +2 アメリカ




■ 実際これは鉄道車両の未来と言ってもいいよな……。 +8 イタリア




■ さすがテクノロジーの代名詞の国!!!
  さあ、あの電車に乗るためにニイガタに行くぞ! +5 ブルキナファソ



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