2015/07/30

花粉症は関係なかった!?セイタカアワダチソウの意外な効能

セイタカアワダチソウ


セイタカアワダチソウ

全国各地で最も大量に生えてると思われる雑草の一つで、人の背丈ほど伸びて黄色の花を咲かせてる野草です。


このセイタカアワダチソウ、あまりの旺盛な繁殖で、嫌われ者の雑草であり、また巷では花粉症の原因とも疑ったりしてる人も少なくありません。

しかし、この花粉症に関しては全くの濡れ衣・デタラメで、セイタカアワダチソウの花粉は重いことや形状的にも風で飛ぶことはほとんど無く、昆虫たちによって運ばれる虫媒花なのです。

さて今の時期、そこら中至る所に繁茂しているこのセイタカアワダチソウには、意外な薬効があります。

薬毒や公害を出す(体内から排泄するという意味)


毒ガスを吸ったとき、アトピーのかゆみ、長年のぜんそく、人工透析をしている腎臓病などの人、さめ肌(あるいは乾燥肌)など。浄血を助け、細胞に活力をつける。胃腸病



お茶にしたり(上記ページ記事中リンクに、その作り方も書かれてます)、お風呂に入れたりして、薬効と同時に、ハーブとして楽しめる面も兼ね備えています。

お茶にはほのかな苦味があるそうです。
採取時期は、花の咲くほんのちょっと前の蕾の時が一番いいようで、つぼみの中には酵素が多く含まれてて、その酵素が身体の中の毒を出す働きをしてくれるとのこと。

 そもそも野原が黄一色になるほどセイタカアワダチソウが繁栄した理由は、この植物がある種の化学物質を放出し、他の植物の生育をいちじるしく阻害するからだ。


こうした現象をアレロパシーと呼ぶ。

日本語に訳すと「他感作用」もしくは「植物間相互作用」。

後者のほうがイメージがつかみやすい。

ところが、この化学物質はセイタカアワダチソウ自身にも害をもたらす。繁栄はつかの間、自家中毒起こして、群生の中心部から衰え始め、そこにススキやクズなどの在来植物が猛反撃を開始する。

そのため何年かすればそのあたりでは生えなくなってしまうようで、そういった効果を利用して最近では、雑草除去作業を軽減し、そのもの自身を緑肥として活用するといったことなどにも注目されつつあるようです。

よく畑などで連作障害が起こるのも、このアレロバシーによるものじゃないかとも言われています。

セイタカアワダチソウが一番繁殖するのは、掘り返されたばかりの土地だから、茂り具合で土地の「履歴」が分かる。植物が根を生やせば、土壌は安定し、多少の雨が降っても崩れにくくなる。嫌われ者にも良いところがあるようだ。

実はなかなか有用な植物でもあるようです。




ハーブとして、腎臓炎やリューマチに薬効。

花粉症の原因というのは誤解だった。

花粉症を引き起こすスギやブタクサは、風で花粉を飛ばして受粉する風媒植物である。

セイタカアワダチソウは昆虫の助けで受粉する虫媒植物だ。

あの黄色い花には虫を引き寄せるための蜜がある。秋の終わりの、他の花が少ない時季に盛んに咲くから、養蜂に役立っているそうだ。

ちなみに、この利点のせいで「養蜂業者が全国に種をばら撒いたのではないか?」との疑惑も生じた、とのこと。





<セイタカアワダチソウは何処から来た?>

セイタカアワダチソウは北アメリカ原産です。

ここアメリカ合衆国では、

【goldenrod】 [ゴールデンロッド]

として親しまれ、

ケンタッキー州とネブラスカ州では州の花

サウスキャロライナ州では州の野生の花

デラウェア州では州のハーブ

として認定されています。

本名は 【solidago】[ソリダゴ]だそうです。


そんな、セイタカアワダチソウが日本に入って来たのは、
明治時代末期。


もともと切り花用の観賞植物として持ち込まれたようですが、
昭和の初めには既に帰化が記録されていたそうです。


それが、全国各地に広がって行きました。



<セイタカアワダチソウは何故こんなに広まった?>


セイタカアワダチソウはアレロパシー(他感作用)という
特殊な効果を持っています。


アレロパシー作用では、
植物がアレロケミカルという天然化学物質を放出して、
他の植物の生長を押さえてしまいます。


でも、この作用は、セイタカアワダチソウ自身にも影響する為、
最初がセイタカアワダチソウが増えて行きますが、数年後に増加は止まり、
生えなくなっていくという、自爆的なところもあります。


アレロバシーは土壌を次第に生育不良として行く為、
連作障害の原因の1つとして考えられています。

<セイタカアワダチソウ in 日本>


1。生命力の強い、外国の草
2。花粉症、気管支喘息の原因

という印象の為か、あまり良く思われていなかったのですが、

実際、セイタカアワダチソウの花粉は風で飛ぶの形や重さではなく、
虫達が運ぶ為、花粉症等には影響しない事が分っています。


また、アレロパシー作用を有する植物は、生物農薬としての利用が研究されているそうです。



<セイタカアワダチソウに隠れたパワー>

昔、インディアンは喉の痛み、歯の痛みに効くと、
セイタカアワダチソウの葉を噛んだりしていたそうです。

腎臓結石、腎臓炎、膀胱炎、リウマチ等を改善する効能があるとされています。

毒薬や公害を排出する作用もあるそうです。

アトピーや喘息にも効き目があると言われています。


日本ではお風呂に入れたり、お茶として飲んだりされますが、
アメリカではセイタカアワダチソウから出来た
エッセンシャルオイルやエキスが売られています。


セイタカアワダチソウのエッセンシャルオイルは、

消毒作用
抗炎症作用
循環器系の改善
皮膚炎の改善

等に効果があるとの事ですが、その他には、

肝炎
インポテンツ
脂肪肝
肝臓のうっ血
インフルエンザ

に効くとも言われています。



<セイタカアワダチソウのオイルを作ってみよう!>


家庭で簡単にセイタカアワダチソウのオイルが出来ますので、
花を沢山入手出来る方は作ってみてはどうでしょう。

簡単に出来るので、子供も一緒に取り組め、
自然に感謝する心をはぐくむのにちょうど良いですね。


市販のエッセンシャルオイルの効用とは少し異なるかもしれませんが、
筋肉痛やけいれん、子宮けいれんに効くとの事ですので、
生理痛の痛みにも効きそうですね。


作り方(ediblewildfood.com 参照)

1.煮沸して乾かしてあるビンに、
 摘みたてのセイタカアワダチソウの花を入るだけ詰める。

2.エキストラ バージンオリーブオイルを花がかぶさる様に
  ビンにゆっくり流し入れる。

3.箸などでつついて、空気の泡を無くす。

4.蓋を閉め、6週間程置く。

5.6週間経って、花から充分な成分がでたら、ガーゼ等でオイルを濾す。

6.出来上がり


初めてセイタカアワダチソウオイルを使う時は、少しだけ塗って、
変な反応が出ないかどうか確かめて下さい。


尚、セイタカアワダチソウの解毒作用はすごいそうですので、
好転反応(治療の過程で一時的に出る激しい身体の反応)が出る方が多い様です。


これは体から毒素や老廃物等が出る時に起こる現象ですが、
心配であれば使用を一旦中止したり、医師にかかる事をお勧めします。

ご自身の責任でセイタカアワダチソウの効能を体験下さい。


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